■建築研究資料 |
No.151号(2013(平成25年)11月) |
<概要> |
平成25 年9 月30 日に公布された「エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準」(平成25 年経済産業省・国土交通省告示第1 号 平成25 年経済産業省・国土交通省告示第7 号一部改正。)では、「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」と「一次エネルギー消費量に関する基準」が規定されており、これらの基準に適合するかを確認することが求められている。「一次エネルギー消費量に関する基準」については、独立行政法人建築研究所のホームページで公開されている「一次エネルギー消費量算定用WEB プログラム」等を利用して基準適否の判断を行うことになるが、一次エネルギー消費量を算定するためには、原則として全ての室及び設備の仕様に関する情報を収集してプログラムに入力する必要がある。この入力に要する労力の削減を目的として、主要な室及び設備の仕様のみを入力し、その他は予め規定されたデフォルト仕様で計算をする方法(主要室入力法)を新たに開発した。主要室入力法を用いれば、小部屋などの主要ではない室にある設備については入力を省略することができ、短時間で一次エネルギー消費量を算定することが可能になる。
本資料は、主要室入力法の背景及び目的、主要室入力法を適用する際のルール、主要室入力法と通常の入力法との一次エネルギー消費量算定結果の比較結果等について解説をするものである。 |
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