■建築研究資料

屋外ばくろ試験場における気象因子の観測結果 -1985〜1987-

 楡木  尭,   樫野  紀元,   伊藤  弘,   富板  崇,   西田  和生

建築研究資料  No.64,  May  1988,  建設省建築研究所


<概要>

  気象因子とその作用量を正確に把握することは,建築材料の劣化現象の解明のためには不可欠であり,当面する課題である劣化機構の解明,耐久性能の長期予測を行うための有効な手段である。

  本資料は,建設省建築研究所・屋外ばくろ試験場で観測された気象因子のうち,
  (1)  気温−日平均・最高・最低;月間平均・最高気温の月間平均・最低気温の月間
    平均;年間平均・最高気温の年間平均・最低気温の年間平均,
  (2)  湿度−日平均・最高・最低;月間平均・最高湿度の月間平均・最低湿度の月間
    平均;年間平均・最高湿度の年間平均・最低湿度の年間平均,
  (3)  降水量−日積算・1時間最大・10分間最大;月積算;年積算,
  (4)  風向・風速−日平均風速・最大風速とその風向;月間平均風速;年間平均風速,
  (5)  日照時間−日積算;月積算;年積算,
  (6)  全天日射量(全波長域・可視域・赤外域・紫外域)−日積算;月積算;年積算に
    ついて,1985〜1987年の観測結果を,建築材料の劣化要因の定量化を図ると
    いう立場から分析・整理したものである。本資料は,今後の活用の便を考慮して
    観測データをデータベース化し,磁気テープに収録している。

  また,本資料は,建設省建築研究所のある筑波と,筑波以外での劣化外力の比較,さらにこれに起因する屋外ばくろ試験結果の地域差の究明等に活用することができるものと思われる。


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