■建築研究報告 |
材料設計に関する研究 (第2報) 材料設計研究委員会 建築研究報告 No.51, 昭和43年3月 建設省建築研究所 |
<概要> |
当研究所においては,昭和35年以来「建築材料の合理的な選定方式に関する研究」という題目のもとに研究を進めてきた。すなわち,建築物を設計する際における建築材料を選定する方法を合理的に体系化しようとする研究である。昭和39年には大体の構想がまとまったので,建築研究所報告のNo.44(昭和40年3月)にその大要を発表した。 以来,この構想に従って具体的な作業を進めてきたが,今回はそのうちの「建物またはその部分に要求される条件」の分類とそのグレーディングについて,第2報として発表することにした。これは2年間にわたって,メンバーによって種々討議された結果の一部である。要求条件の表示方法,とくに定量的な表示方法については,新しく考え出さねばならないものが多く,いろいろ議論の余地があり,今後さらに研究した結果で改めなければならないものもあろう。しかし,この研究結果が,この種の研究になんらかの指標を与えるものと考え,あえて発表する次第である。同様な研究を行っておられる諸賢のご批判とご協力をお願いしてやまない。 昭和42年11月 |