■建築研究資料 |
No.170号(2016(平成28年) 4月) |
<概要> | |||||||||||||||||||||||||||||||
免震建築物が長周期地震動を受けた場合に,免震部材の繰り返し特性に関する知見が、必ずし
も十分蓄積されているとは言えないのが現状である。
このような背景の下、長周期地震動に対する免震建築物の安全性検証法確立に向けた基礎的知
見を蓄積することを目的として、既往文献による免震部材の繰り返し特性の調査、免震部材の多
数回繰り返し動的実験と免震建築物モデルの地震応答解析を行った。ここでは、以下の項目に着
目し、検討を行った。 1) 免震部材の実状調査によるエネルギー吸収性能等の整理 2) 免震部材の縮小試験体を用いた多数回繰り返し動的実験による、繰り返し特性の整理とモデ ル化 3) 大型震動台を用いた免震部材の実大試験体の多数回繰り返し動的実験による、1方向加振・ 2方向加振特性および限界変形特性などの整理 4) 免震部材の多数回繰り返し依存性を考慮した、質点モデルの地震応答解析の実施と免震層の 応答変形・応答せん断力および免震部材の吸収エネルギー・累積変形などの評価 5) 東京および大阪に建設されている免震建築物の各1棟の地震観測記録とシミュレーション解 析結果の整理 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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